就職活動の不安を解決!ゲーム業界について学べる21卒向けイベント
※この記事は2019年10月に公開したものです。
2021年卒のみなさんの中には、インターンシップに参加したり、情報収集を始めたり、3月から本格化する就職活動に向けて準備を始めている方もいらっしゃるかと思います。G2 Studiosではゲーム業界を目指す学生のみなさんに向けて、業界知識や就職活動へのアドバイスなどを行うイベントを開催しています。
今回は、業界理解と就職活動までにやるべきことを知っていただくことを目的に開催したイベントの様子をお伝えします。
ゲーム会社の種類や歴史や学ぶ
ゲーム会社といっても、事業内容やサービス内容は様々です。1つのゲームを制作するのに何社も関わっていることもあります。IPホルダーやパブリッシャー・デベロッパーの違い、携帯電話向けゲームが生まれた時代から現在のゲーム市場に至るまでの歴史など、業界の基礎知識について採用担当が解説しました。
採用担当が教える就職活動のコツ
ゲーム業界について学んでいただいた後は、就職活動についてのアドバイスを行いました。まずは、面接での鉄板の質問「学生時代頑張ったことは何ですか?」に対する回答を、隣の人とペアを組んで発表してもらいました。限られた時間の中で自分をどうアピールするかを考えてもらいました。
そして、採用担当が実際に学生の時に経験した就職活動の様子を例に出しながら、つまづいて試行錯誤したからこそ気づけたことや、自分に合った企業を探すコツなどをお話しました。「就職活動をする前に自分の価値観を見つけてほしい」と学生のみなさんに想いを伝えました。
先輩社員のパネルディスカッション
事前に参加者のみなさんからもらった質問を元に、選考時の技術面談を担当するR.Oと、コンシューマーからカジュアルゲームまで様々な経験を持つY.T、2人のエンジニア社員によるパネルディスカッションを行いました。その一部の質問と回答を紹介します。
ー入社までに勉強しておいた方がいいことは?
R.O:
面接でもよく聞かれる質問です。当社の場合だと、基本はUnityを使って開発しているので、Unityの基礎知識は必要です。言語のコアな部分を触ってみるのもいいですね。技術以外では、社会人として自分が働く姿を具体的にイメージすることは大切だと思います。
ー職場の雰囲気は?
Y.T:
騒がしいというわけではないのですが(笑)、コミュニケーションをとりながら、楽しそうに開発しているなと思いますね。あとは若い人が活躍している会社だと思います。それまでリードエンジニアはベテランがなるイメージがあったのですが、当社では若いメンバーが担当することもありますね。意欲があれば挑戦させてもらえる会社だと感じています。
ー開発中の大変だったエピソードを教えて!
R.O:
当社はデベロッパーとして開発している案件でも、ゲーム企画を積極的に提案しています。その企画についてなんですが、夢と希望に溢れたものが多いんですね(笑)。それをいかにスケジュール通りにやりきるかを考えることには頭を使います。
そして「できない」とは基本言わないようにしています。「できない」って言葉で言うのは簡単ですが、それを言ったら話は終わってしまうからです。限られた時間の中でどうしたら実現できるのかを考え、代案を出すなどしてスムーズに進行できるように心がけています。
Y.T:
とあるミニゲームを作っている時に、全然仕様書が上がってこないことがあったんです。そもそもスマホゲームって最初からがっつり仕様が固まっているものではなくて、飽きさせないために変わっていくものではあるのですが、エンジニアは基本、仕様書が上がってこないと着手できないじゃないですか。
その時に、エンジニア側から企画にいくつか案を出して、その場で決めてもらったことがありました。特に運用中のゲームは、ゲーム内のイベントが次々進行していくので、企画が作業に追われてしまうこともあります。企画が大変な時は、エンジニアが助けてあげる、それがチーム開発だと思ってます。
ー学生とプロで、コードの書き方に差を感じたことは?
R.O:
思ったより変わらない部分も多いですが、1つ大きく違っていたと感じたことがあります。プロになって商品としてゲームを出すことにおいて、いかにバグを出さないか、パフォーマンスを落とさないようにするか、という部分がすごく大事なんだなと思いました。
みなさんゲームをプレイしていて、イラっとしたことはありませんか?通信が遅かったり、ロードが遅かったりとか。そういうポイントが、プロになると気を付けないといけないところになってきます。とりあえず作るのではなくて、設計をしっかり作った上で実装していくことが大きく違うところだと感じました。
Y.T:
書き方とは少し違う話になりますが、開発方針の違いについてお話します。私はコンシューマーゲームの会社で働いていた経験があります。コンシューマーはとにかく開発規模が大きいので、作業は必然的に分業になります。全体を把握しているのが本当に一部の人だけで、上の人から振られたタスクをとりあえずこなしていく感じでしたね。
スマホゲームは、カジュアルゲームだと特に少人数で開発するので、ものによっては一人で作ることもあります。アプリの全体を自分で設計したこともありました。一部分だけをつくるのか、全体を把握してつくるのかという違いは、働いてみて特に感じましたね。自分が何をしたいかをよく考えて、企業選びをしてみるといいと思います。
ー面接の時に作品のどんなところを見てるの?
R.O:
もちろんですが、技術力を見ています。その中でも「処理の内容を把握しているか」という点です。1年前に作ったプログラムを持ってこられる方も結構多いのですが、内容を覚えていなかったり、説明ができなかったりするのはダメですね。「後で見てもわかるプログラムを書こうよ」って思ってしまいます。
あとは設計をせずに付け焼刃で書いているソースは、見たときにわかりますね。オブジェクト思考や設計の考え方をしっかり持っているかは見ています。最初から最後まで同じ粒度で作りきることが大切です。結構制作の後半になると時間がなくて、その場しのぎで作られていることが多くなるんですよ。最後まできっちりと仕上げきっていると全体的な精度があがって、ソースを見て綺麗だなって思いますね。
他にもたくさんの質問をいただきました。和やかな雰囲気でパネルディスカッションが終了したあとは、社員との交流会を行いました。食事をしながら、学生からの就職活動の相談を受けたり、疑問に答えたりしました。
G2 Studiosでは、学生に向けた様々なイベントを開催しています。興味がある方は採用サイトをご覧ください。