内定者時代から言い続けてきた公約を果たして。新人賞受賞者インタビュー
G2 Studiosでは、毎春、新卒入社2年目の社員から1名に贈られる新人賞の発表があります。先日行われたギークスグループオンライン表彰式で発表された2019年度新人賞受賞者に、G2 Studiosに入社した理由や1年目に頑張ったこと、今後の目標を聞きました。
▲2019年4月入社 クライアントエンジニア R.S
つまらなかったプログラミングを天職だと感じたとき
ーゲーム業界を目指したきっかけを教えてください。
R.S:
高校は授業を選択して単位をとる大学のようなところに通っていたのですが、その授業のひとつにプログラミングがあったんです。
「今後ITは伸びるだろうし、とってみようかな」という軽い気持ちでその授業を選択しました。ですが当時は全く理解できず。「超つまんねーじゃん」って思いました(笑)。
それからしばらくして本屋さんに行ったときに、ふとプログラミングの参考書が目に留まったんです。「そういえば去年授業とったなぁ……。今勉強すればできるかも」と思い、勢いで参考書を買いました。
読み進めるうちに、授業では理解できなかったものもどんどん理解できるようになり、勉強が面白くなっていきました。受け身で聞き流してしまった授業と違って、自分で学んで試行錯誤を繰り返して成長していくことに大きなやりがいを感じたんです。次々と課題に向き合い、できることがだんだんと増えていくというその達成感の虜になってしまいました。その後もできることを増やすため、参考書を買いまくって勉強し、のめりこんでいきました。「プログラマーを職にする」と決意したのはそのころです。
色々調べていく中で、プログラミングの中でも高等な技術を使っているのはゲームだという噂を耳にし、その技術を学ぶためにゲームの専門学校へ進学しました。コードを書くことが趣味になるほどゲームづくりに没頭しましたね。
ーG2 Studiosにはどのように出会ったんですか?
同じ専門学校で良くしてくれていた先輩がG2 Studiosへ入社して、そこで初めて存在を知りました。
当時僕がもっていたゲーム会社のイメージは、「新人は1つの機能をさらに細かく分割したものを担当し、大きなものはなかなか任せてもらえない」というものでしたが、入社1年目でも1機能を丸々任せてもらえるチャンスがあるという話を先輩から聞いて、そのイメージが崩れました。
就活時はG2 Studiosに絶対入るんだ!という想いしかなかったので、落ちたらその時考えようと、G2 Studiosしか受けませんでした。説明会でギークスグループのカルチャーを知ったり、エンジニア社員の話を聞いたりする度に、「絶対この会社が合う。ここしかない」と確信しました。
入社後ゲームづくりへの向き合い方が180度変わった
ー1年目で携わった業務を教えてください。
最初の上半期は研修でした。新卒同期だけでゼロからゲームをつくる開発研修では、今までのゲームづくりへの考え方が大きく変わりました。
学生同士でゲームをつくると、どうしても友達感覚が抜けないんですよね。なので、仕様で行き詰まったとしても、妥協して適当に折り合いをつけてつくってしまっていたこともありました。「プログラミングを学ぶためにゲームをつくる」というスタンスだったので、あまりゲームの面白さや操作感を突き詰めるということをしたことがなかったんです。「この技術を使いたいから、こういうゲームをつくる」という考えで取り組んでいたので。
でも開発研修を通じてその考え方が真逆になりました。「こんなゲームをつくりたい。そのためにはこの技術が必要だ」と考えるようになり、目的と手段が反対になったんです。そこから、学ばなきゃいけないことが一気に広がっていきましたね。
半年間の研修を終えた後、既存タイトルの運営プロジェクトに配属されました。新規開発タイトルのプロジェクト配属を希望していたので、正直残念に感じました。学生時代や開発研修でも、ゼロからゲームをつくったことしかなかったので、元々あるものをより良いものにしていくことを経験したことがなく、イメージがついていなかったんでしょうね。しかし今は、運営プロジェクトに配属になって良かったと心から思っています。
ゲームって、つくることが目的じゃなくて、つくった後にユーザーに楽しんでもらうことが目的じゃないですか。どうすれば楽しんでもらえるか、どうしたら売上が上がるのかという考え方や手法など、運営でしか学べないことがたくさんありました。やっぱり知らないことを経験してからの方が、動ける範囲も広がってくると思うので、今は運営で学べることを存分に学んでいます。
ー配属後に印象に残ったエピソードはありますか?
配属後は、プロジェクトのことを学びながら、色々な部分のバグとりや追加機能などを浅く広く担当していました。その中で、一番印象に残っているのは、大型アップデートです。ゲームを最初に表示されるホーム画面も改修が入ることになって、その一部の演出について初めて僕から提案したことがあったんです。
実際に成果物を作って、「こういう方がユーザーにとってはいいと思うんですが、どうでしょうか」と提案したら、その案が採用されてリリースされたんですよ。リリース後、Twitterでユーザーの反応が見えた瞬間は感動しましたね。
それからも、任された仕事をしっかりやることを意識して続けていたら、最近大きな機能の改修を1個任せてもらうことができました。たまらなく嬉しかったです。「本当に僕でいいんですか!?」って思わず聞き返してしまいましたもん(笑)。
もうすぐそれがリリースされるんです。今はその機能に対するユーザーの声を聞くのを楽しみにしています。
自分をたくさん成長させてくれた先輩たちのようになりたい
▲たくさんの祝福コメントが寄せられたオンライン表彰式の様子
ー新人賞を受賞したときはどんな気持ちでした?
泣くほど嬉しかったです!プロジェクトチームのメンバーや、プロジェクト横断のクライアントチームのメンバー、同期など色んな人からお祝いの言葉をたくさんいただきました。
新人賞は、内定者アルバイト時代から目指してきたもので、「新人賞とります!」と色んな場面で発言してきました。実は、内定者時代に桜井さん(社長)に、「新人賞を歴代とってきた人はどういうところが評価されたのか」を聞きに行ったんですよ。PCの画面一面が埋まるくらいにメモをとりました。
そのことを桜井さんも覚えていてくださって、新人賞をとった時に「おめでとう、公約を果たしたな」とメッセージをもらって。声に出して言うことって大事だなと思いました。
ー年度末の納会の幹事や、研究開発へのチャレンジなど、会社に貢献しているところも評価されていましたね。
納会の企画リーダーも研究開発もとても楽しかったです。会社の全体行事の幹事を担当したことで、普段関わりのない部門の人とやりとりする機会が多くなって、お話できる先輩がすごい増えたんですよ。大変だと思ったことは一度もなく、本当に楽しかったし手を挙げてよかったと思っています。
少人数の有志のチームでゲームをつくる研究開発については、僕が入社した4月にメンバーの募集がかかったので、すぐ手を挙げたんです。その時はまだ研修中の身だったので参加はできなかったんですけど、半年後に「一緒にやってみないか」と誘ってもらえました。4月に手を挙げていたから、声をかけてもらえたのではないかと思います。研究開発が一区切りついたときに懇親会があったんですけど「おかげですごい進んだよ。良かったよ、ありがとう」と言われて、すごい嬉しかったですね。涙がでるかと思いました。声をあげることって大事だなとここでも実感しましたね。
▲ハイパーカジュアルゲームの研究開発
新卒ってやっぱりすぐに売上で貢献するのは難しい部分があるので、だったらできる限りのことで精一杯貢献しようと思っていました。電話や来客対応などもそうですし、「誰かがやるだろう精神」は絶対にもたないようにしていました。
ー最後に今後の意気込みを教えてください。
1年目に心がけていた、声を上げることや与えられたタスクに対して誠実に確実に一つひとつ取り組んでいくことも継続しながら、2年目も自分自身ができることを精一杯やっていこうと思っています。
新人賞は1年の評価というより、2年目への期待だと捉えているので、その期待に応えられるように、1年目以上に全力で頑張っていきたいですね。
あとは後輩に気遣いのできる先輩になりたいです。僕が配属されてからすごい良くしてくれた先輩がいるんです。今のプロジェクトで色んなことに挑戦したり取り組めているのも、その先輩がすぐにプロジェクトになじめるようにしてくれたおかげなんです。
先輩が僕にしてくれたように、来年プロジェクトに入ってきた後輩にそうできたらいいなと思っています。
-R.Sさん、ありがとうございました!
インタビューを通じて、人並みならぬ「のめり込み、没頭してやりきる性格」と「物事をポジティブに捉えて自分から声をあげる積極性」「周囲の人への感謝や気遣い」を感じることができ、新人賞受賞にも大きな納得感がありました。
今後のさらなる活躍を期待しています。