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デベロッパーズゲームコンテスト2020イベントレポート/「繋がり」をテーマにした学生たちのオリジナルゲームが集結

G2 StudiosがWonderPlanet、f4samurai、サイバーコネクトツーと共同で開催した「デベロッパーズゲームコンテスト2020」。2020年夏に告知を開始したこのイベントは、先月末、ビデオ審査を突破した7チームの最終プレゼンと受賞作品の発表で無事に幕を下ろしました。
今回は、イベントの概要や最終プレゼンの様子をお伝えします。



イベント概要

テーマに沿って制作したオリジナルゲームを応募いただき、大賞や各企業賞などを選出するコンテスト形式のイベント。複数の企業から作品について直接フィードバックを受けられることに加え、特別選考チケットの贈呈など就職活動に直結することが特徴です。

<対象>
2022年卒以降の学生 ※プロクリエイターは対象外
制作チームは最大5人/個人制作も可
<審査>
1次審査:プレイ動画
最終審査:チームプレゼン、試遊


実施背景①:きっかけ

コロナ禍において私たちの生活様式が大きく変化しています。大学や専門学校の先生方から「就職活動前の学生が企業と接する機会が大きく減った」「大型イベントの規模が縮小されることが続き、学生の目指す場所が少なくなった」という声を聞くようになりました。
私たちとしても、いかにしてオンラインで熱意ある学生に出会えるかを模索している最中でしたので、ぜひ機会をつくりたいと考え、日頃採用イベントなどをご一緒させていただいているゲーム業界の企業様にお声がけをしました。そこでデベロッパー4社が集まり企画されたのが、ゲーム制作の技術視点のフィードバックに重きをおいた採用直結イベント「デベロッパーズゲームコンテスト」です。

▼SNSなどを活用し各社からプロモーション

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実施背景②:テーマ「繋がり」を決めた理由

自粛生活が続く中、人と人との繋がりの大切さを改めて考えることが増えた方も多いのではないでしょうか。
一緒の空間にいなくとも、仲間とドキドキやワクワクを共有できることはゲームの醍醐味の一つです。また、外に出ずとも色々な体験や冒険ができることも、その一つかと思います。
弊社採用担当者の「ゲームで繋がるって良いよね!」という一言からテーマを「繋がり」としました。「人との繋がり」に限定しなかったのは、より自由に発想を膨らませて欲しいと考えたからです。

▼「ゲームで繋がるって良いよね!」の一言から、テーマが決定

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一次審査

一次審査はプレイ動画を拝見し、各社の審査員が点数をつけました。ただ点数をつけるだけではなく、全作品にコメントをつけてお返ししました。それぞれのコメントを見ると、ポジティブなフィードバックだけでなく厳しい言葉も並んでおり、学生の熱意に応えて作品に真摯に向き合う各社の審査員の姿勢がわかります。
動画での一次審査を通過したのは、7チームとなりました。

▼一次審査を通過したのは7作品

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最終審査

最終審査は、審査員と一次通過の7チーム、惜しくも通過できなかったチームの有志メンバーでオンラインにて実施しました。事前に応募作品をプレイした上で集まり、当日のプレゼンを聞いた上で点数をつけるという形式です。

最終審査当日の流れ
・審査員紹介
・各チームの最終プレゼン
・審査タイム(参加学生は休憩)
・受賞チーム発表、各チームへのフィードバック
・総評

▼各チーム5分の持ち時間でゲームをアピール

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各チームの発表の後には質疑応答の時間が設けられ、審査員からさまざまな角度で質問が飛びました。
また、チャットでは社員や学生のコメントが流れ、「デザインが好みです!」「これはSNS映えしますね」などと感想を伝え合っていました。


受賞作品紹介

大賞:ThreadRun

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作品概要

スマートフォン向けの3Dランゲーム。ボビン(糸巻)を転がして障害物を避けながら走り、止まったり倒れたりしないよう糸がなくなるまで走り続けるとステージクリアとなります。テーマの「繋がり」は、世界観に反映されています。糸の色・ボビンを転がす指・各ステージがそれぞれ意味を持ち、ゲームをクリアしていくと物語が進行していき、「繋がり」を感じられる作品となっています。

審査員コメント

・ゲームデザイン、ゲームバランスともに非常に完成度が高い。
・「とりあえず触ってみれば操作がわかる」よう、ユーザビリティに配慮した設計になっている。
・ステージ細部にまでこだわりが感じられる。ボビンの倒れる挙動にもこだわったと聞いたが、納得の仕上がりだった。
・動画審査だけではわからなかった世界観へのこだわりがプレゼンを通じてしっかり伝わった。プレゼンを見てワクワクした。

大賞を受賞したThreadRunを制作したチームの代表Kさんは、「開発期間が短かったので大変でしたが、自分のやりたいことを妥協せずに詰め込み、最後までこだわって作りこむことができました。評価をいただき、頑張りが報われたという気持ちです。」と喜びを話してくれました。

G2 Studios賞:Conflict

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作品概要

制限時間内にボールを同じ色のゴールまで運ぶパズル×アクションゲーム。1つのボールをゴールまで運ぶと次のボールが登場します。その際、前回自分が操作したボールも登場し、前回と同じ軌道を動き障害物となります。過去の自分が障害となることで、過去・今・未来の時間的「繋がり」がゲームの大きなポイントとなっています。

審査員コメント

・「繋がり」というテーマを汲んだゲームコンセプトが秀逸。このコンテストのために考えて作品を作りこんでくれたんだということが伝わる。
・過去の動きの再現という技術的にも工夫が必要なものをしっかり実装できている。
・どんなユーザーにどう遊んでもらいたいかをイメージして作られている。

G2 Studios賞を受賞したConflictを制作したチームの代表Kさんは、「攻略方法が決まっているゲームより、プレイヤーによってさまざまな攻略ができるゲームが好きなので、プレイヤーの体験を目指すものにするためステージ設計など工夫を凝らしました。」とゲームに込めた想いを語ってくれました。


まとめ

参加学生の感想(一部)

・非常に建設的なフィードバックをいただけたこと、そして熱量の高い他の学生のプレゼンを聞けたことが良い刺激になりました。
・とても完成度が高いゲームばかりで頑張らないといけないなと思った。
・作品に対してのフィードバックや他の作品を見て、こんな表現の仕方やテーマの捉え方ができるのかと驚くことが多く満足した。

大賞や企業賞を受賞したチームには副賞として、企業の特別選考や面談のご案内をさせていただきました。
参加学生からは、就職活動前に同年代の作品を見たりそれぞれのフィードバックを見ることで良い刺激になったという感想を多くいただき、企業としても熱意ある学生との出会いが生まれ、学生・企業双方にとって実りの多いイベントになったと思います。
参加された皆さんの未来に繋がっていけば嬉しいです。

「学生が打ち込む先を作りたい」「学生と企業の出会いの場を作りたい」という想いで始まったこのコンテスト。オンライン合同企業説明会とはまた違った形で、学生と企業のコミュニケーションが生まれる良いきっかけになったと思います。新型コロナの影響はマイナスの方向ばかりに目がいってしまいますが、環境が変わったからこそ、このような新しい試みや出会いが生まれたことも事実です。
この「繋がり」を大切にしていきたいですね!


▼参加いただいた皆さん、ありがとうございました!

集合


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