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メタバース(バーチャル空間)でリモートワーク中のコミュニケーションも快適に~G2 StudiosのoVice活用事例紹介~

G2 Studiosではコロナ禍をきっかけにリモートワークが導入されました。2021年12月現在も、オフィス出勤とリモートワークの両方の働き方を取り入れながら業務をしています。また、今後もそれぞれの業務の内容や状況に応じた働き方ができるように、出勤とリモートワークを使い分けられる体制で進めていく方針です。

G2 Studiosでは、この新しい働き方に合わせて2021年3月から「oVice」を導入しています。

oViceとは
ウェブ上で自分のアバターを自由に動かし、相手のアバターに近づけることで簡単に話かけられる新感覚のバーチャル空間です。
アバターには指向性があり、自分のアバターに近いアバターの声は大きく、遠いアバターの声は小さく聞こえ、現実の空間で話しているような感覚を味わうことができます。

oVice公式サイト(https://ovice.in/ja/)会社紹介資料・サービス概要より

リモートワークの課題

リモートワークの課題の一つに「報連相やコミュニケーションの難しさ」があげられます。

リモートワークを開始する以前からチャットツールやビデオ会議ツールを導入していましたが、あくまで対面でのコミュニケーションの補助的ツールとしての役割が強いものでした。対面でのコミュニケーションが減ったことで感じた課題としては、以下の2点があります。

①コミュニケーションコストが高くなった

オフィスで顔を合わせていれば、相手の状況をリアルタイムに把握し、気軽に声をかけることができます。しかし、リモートワークだと会議を設定したりテキストに起こしたりと、コミュニケーションのハードルがあがってしまいました。そのため、「まとめて報告しよう」「何かの機会に合わせて相談しよう」と躊躇い、報連相が減ってしまうケースが散見されました。また、テキストでのコミュニケーションでは、口頭で伝えるよりも認識の齟齬が発生することもありました。

私たちはチームでゲーム開発をしているので、進捗管理やメンバー同志の意思疎通が重要です。結果として、マネージャーやチームの進行状況を管理するPM、企画を担当するプランナーから連絡して確認する機会が増えるなど、コミュニケーションコストが高くなってしまいました。

②雑談が減った

より顕著だったのが雑談の減少です。オフィスにいれば意識せずとも自然と雑談をしていましたが、相手の状況がわからないリモートワーク中には生まれにくくなりました。ビデオ会議は、話者が順番に発言し、発言者の話を皆で聞くという「ターン制」になりがちなので、相手の話に食いついて話題を広げたり、複数人が同時に議論を交わしたりすることが少なくなります。また、会議の前後に一部メンバーだけで立ち話をする機会もなくなってしまいました。

重要な議題に昇格する前のアイディアの芽や今後火種になりうるリスクへの気付きは雑談の中で生まれることが多く、雑談が減ることは機会の損失に繋がってしまいます。また、雑談は相手の性格や志向性を知り、関係を構築するためにも重要です。既に相手を深く知っている場合に比べて、関係が浅いメンバーにいきなりチャットで相談や質問を投げかけるのは気を遣うものです。雑談が減ることが、前述した報連相の減少にも影響していると考えられました。


そこで導入されたのが、「oVice」です。

oViceを導入してみて

G2 Studiosの場合、社員の声から新規ツールや新制度が導入されることは珍しくありません。oViceの場合、ある開発プロジェクトのチーフディレクター、PMからコミュニケーション課題の解決手法の一つとして立案され、試験期間を経てから導入しました。

現状も全員が強制的に使っているわけではなく、oViceにメリットを感じている複数のプロジェクトが主体的に活用しています。

oViceに対する社員の声(社内アンケートより)

  • ちょっと聞きたいときに話しかけるハードルが大きく下がりました

  • リモートワーク中でも、アイコンで誰がどこにいるのか分かり、近くにいると声が聞こえるから、社内で話してるような感覚になりました。

  • リモートワークをしている人のところに行ってささっと話しかけられるのが便利でした。
    画面共有やカメラの機能もあるので、伝えにくくて困ることは今のところないです。

  • リモートワーク環境下でも話しかけるハードルが大きく下がったことにより、作業が効率化され、リモート下での一種の孤独感的なものも軽減されました。

  • ほかの人の活動(会話)が見えやすい。わざわざミーティングを設定するのに比べ、「自然と漏れ聞こえてくる」会話によって、キャッチアップできることが増えました

  • テキスト作成分のコストが減って、サクッと声をかけて相談できるところが良いです。

  • 視覚的に誰がどういった状況か、話しかけても大丈夫か?がわかるのは便利だと感じました。

  • 相手のアイコンに近寄ることで気軽に話しかけられる点が良かったです。会議を設定しないと話せなかった他セクションの方とも雑談から仕事の話まで気軽にできるようになりました。
    人が集まって話してる雰囲気から人とのつながりを感じられて良かったです。


残った課題についても、ご参考までに掲載します。

oViceに対する社員の声(課題/社内アンケートより)

  • 常にイヤホンをしていないといけないのが少し億劫でした。慣れれば気にならないかもしれませんが、視覚情報なしに急に話しかけられるのが、想像以上にびっくりするケースもありました。

  • 出社時は、隣の席の人の声も拾ってしまうことがあり、小まめにマイクの切り替えをする必要がありました。

  • アイコンの向きで聞こえる範囲が変わるので、指定する操作に慣れるまで戸惑ってしまいました。

  • 同じ部署の人がほとんど使用していないので、別のオンラインツールとの使い分けが大変でした。使わない(使いたくない)人と使う人の間にギャップが生まれてしまう可能性があるなと思いました。※G2 Studiosでは「全員使用する」ルールは設けておらず、プロジェクトごとに任せています。

  • リアルなら席を離れればいいのですが、バーチャル空間だとそれができないので、会話を終わらせるタイミングが掴みにくく、雑談が続いてしまうことがありました。久しぶりの会話で楽しかったこともあり、雑談の量については自制が必要だと思いました。

  • 画面を表示しておこうとすると、作業用のディスプレイのスペースが減ってしまう点に悩まされました。


▼各々が好きな場所で作業をし、必要に応じて近づいて話す

▼細かく時間や方法を指定せずともサクッと約束できる


社内交流にも活用

作業中の認識統一や雑談ベースの相談など業務での活用はもちろんのこと、社内交流を目的とした懇親会でもoViceを活用するシーンが増えてきました。

G2 Studiosでは、リモートワーク導入後もオンライン面接を取り入れて採用活動を継続していますが、入社後リモートワーク中心だとメンバー同士のコミュニケーションの機会が減ってしまうことがあります。環境に慣れるまではオフィスへの出社を提案するなど工夫をしていますが、oViceを使っての懇親会も有意義だと感じています。当然、新しく入社された社員・SESだけでなく、リモートワーク中心の既存メンバーからも好評です。

▼プロジェクトの打ち上げもoViceで

▼oVice内で懇親会が複数開催されると多くのアバターがひしめき合う状態に

多様化する価値観や働き方。その中で、より快適な働き方を模索しながら、一人ひとりが100%のパフォーマンスが発揮できる状態でゲーム開発が進められるよう、工夫やチャレンジを繰り返していきたいものです。


▼G2 Studiosでは一緒に働く仲間を募集しています





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