見出し画像

Midjourney(ミッドジャーニー)の始め方/AI 作画 画像生成

こんにちは!
毎日3歳児の難儀な質問に答えている、G2 Studios デザイナーのHayatoです!

8月初頭からAIの作画サービスがSNSなどで話題となっていますね。
中でも代表的なものがMidjourney(ミッドジャーニー)です。
Midjourneyのとてもユニークな点はDiscord上でオープンに生成しているところです。
他のユーザーがどんなキーワードで作っているか、リアルタイムで確認できます。
それをヒントに、自分で作成したいイマジネーションに取り入れていく事ができ、ユーザー間で刺激し合う環境が既に出来上がっている所が面白いです。
 
さて、話題になっていてもいざ始めようとすると中々難しいもので、本記事では「まだやった事ない!」「興味はあるけどやり方が分からない!」そんな方を対象に書いていきます。



Midjourneyを始める前の準備

Discord上で生成しますので、まずはDiscordでアカウントを作成する必要があります。
Discordとはメッセージのやり取りをしたり、ボイスチャットをしたりできるSNSです。
かなり古くからあるサービスで、特にゲームユーザーから好まれて利用されています。
こちらのURLよりアクセスして新規登録をしましょう!↓
 


MidjourneyとDiscordを連携させる

Discordでアカウント作成が終わったら、今度はMidjourneyでアカウントを作成する必要があります。
アカウントを作成するというよりはDiscordと連携させるイメージです。
Midjourneyサイトトップの「Sign In with Discord」ボタンを押して次の画面に進みます。

こんな感じの連携画面が表示されます。
「ケーキを焼く」みたいなジョークが記載されているのはDiscordならではですね(笑)
認証ボタンを押して連携を開始します。


本家とDiscordの関係

Midjourneyの方をあえて本家と呼びます。
何が違うかというと、すごく簡潔に言ってしまえば、下記の2つです。
① 本家:画像を閲覧
② Discord:画像生成

ちょっと乱暴な言い方かもしれませんが、最初はそれぐらいで捉えていただければスムーズに生成が楽しめます。
ブラウザ上のタブ機能を使って2つのサイトを開いておくと良いと思います。


でもお高いんでしょぉ?

そもそも無料でできるのか?という疑問がありますね。
Midjourneyには4つのプランがあります。

① Free:月に25枚まで無料
② Basic:月額$10usd(200枚まで)
③ Standard:月額 $30usd(無制限)
④ Corporate:年間 $600usd(デフォルトでプライベート生成)

高いのか安いのか・・・
僕はAIが創造の幅を広げてくれて、
尚且つクオリティの高いものを生成してくれるのであれば安いと感じました。

因みに、生成された画像については商業利用も可能とのこと。
ただし、年間収益が 100 万米ドルを超える会社の従業員として画像を使用している場合は、「法人」プランを購入する必要があります。
詳細はリンク先を確認しておいた方が無難でしょう。
 
Discord内に記載されている「ルール
公式サイトの「プライバシーポリシー
 
また、ルールの記載にあるように、過度にグロい画像やエロ目的は、利用停止の可能性があるので注意してください。
キーワードでも禁止ワードがいくつかあります。
Botの警告を無視しないように注意しましょうね。


実際にAIの作画を生成してみる!

さて、ここまで来れば準備万端ですね。
後は作りたいものをイメージして関連するキーワードをDiscordに入力していきます。

まず初めにDiscordのチャンネルを確認しましょう。
左側にチャンネルがたくさんあります。Freeプランの方は「newbies-XX」のチャンネルに移動します。
XXの部分は数字で表されており、複数あった場合はどこでも構いません。
もし表示されていない場合は、Discordを再読み込みしてみてください。
newbiesのチャンネルに移動したら、画面下にあるテキストエリアにキーワードを入力します。

① 「/」スラッシュをテキストボックスに入力
② Midjourenyのロゴをクリック
③ 「/imagine prompt」を選択します。

次に生成したいキーワードを入力します。
添付の画像では以下のように入力しています。

「giant world tree,grassland,sunny skies,cloud, --ar 16:9」

日本語で訳すると「晴れた日に草原に立つ世界樹を作成してくれ」
 という感じです・・・
 
パッと見ただけだとわからないですよね(笑)
どのAI作画サービスでも同じですが、機械との対話をするスキルが必要になってきます。
スキルと言っても試行回数を増やすことで、ある程度の癖がわかってきます。
「このAIはこういう結果を出してくるな」という予想を立てながら、キーワードを入力する必要があるのです。

上記のキーワードで作成した結果がこちら↓

世界樹のイメージがサバンナに生えている木のようなイメージになってしまいました・・・
想像していた画像と違う感じで、何回も生成しているうちにFreeプランの25枚は一瞬でなくなります。

最初からBasicかCorporateプランにしておいた方が良いです!(結局追加で払うことになる(涙))


制作した例をもとにしながら、キーワードを学んでみる

今回は、ファンタジーゲームで使用するカードの新しいアイディアを、Midjourneyで作ってみたいと思います。

これ1枚を1発でAIは作画してくれません。(全部やってくれるなんて、それこそファンタジー)
ある程度分解して考える必要があります。

分解する方法はゲームの仕様により様々ありますが、一旦以下の6つに分けました。

① カードフレーム
② キャラクターを記載するエリア
③ 体力ゲージ
④ 属性やスキルを表す宝石
⑤ キャラクター
⑥ キャラクターネーム

6については可読性が重要なので、後から文字を当て込んでます。

Midjourney(本家)の一覧↑

まずはベースとなるカードを作成していきます。

「fantasy card game,simple frame, card frame,detailed drawing, --ar 5:7」
超和訳「ファンタジーゲームのカードを生成してくれ」

上記のようなキーワードにしてみました。
そこまで難しくない、むしろ直球な書き方ですね。
ただ、「fantasy card game」だけだとかなりゴテゴテしたものが生成されてしまったので、何回か生成した後に「simple frame」と追加しています。

「何回か生成」と言いましたが、実際Discord上で生成すると上記の写真のようになります。
番号が振られていないので、パッと見ただけでは何がなんだか分からないですね。
1回の生成で4パターンほど作成してくれます。
左上から順番に1,2,3,4です。

その下にあるボタンは以下の通り。

U:アップスケール(画像をハイクオリティーに仕上げてくれます。)
V:バリエーション(指定した画像に対してさらに4つの差分を再生成してくれます。)
⇄:再生成(同じキーワードで再生成してくれます)

思い通りの画像が生成されなかった場合、この「⇄」を複数回やる必要があります。
それでも違うなと感じたら、キーワードを少しいじってみる。
近づいてきた画像があれば「V」でさらにバリエーションを作る。
一番良いなと思う画像ができたら「U」で仕上げというような流れです。
この工程が結構大変かもしれません。
ぽんっと一発でいくことはほぼ無いです。
思い描いたイメージに近づけていくために、何回もこの工程を繰り返していく訳です。
 
そして、AI作画の中でも難しいのがキャラ生成。
カードフレームとは別に作成していきます。

「knight,armored knight,gold decoration,fantasy character,fantasy card game,full body, detailed drawing, --ar 5:7」

少し長いキーワードですね。
knightの後にarmored knightとしているのは、鎧を着ているキャラを強く出したいためです。
その後にgold decorationとしたのは、装飾の無いシルバー1色の騎士が生成され続けたためです。
キャラクター生成で重要なのが「full body」です。
このキーワードを入れないと立ち絵が生成されにくい。
 
全ての素材が揃ったら、必要な素材をPhotoshopで切り抜いてレタッチしてはめ込んで完成!

キャラクターの生成は難しい

現時点では全身が写っているキャラクターの生成は難しいです。
手や足が歪んでしまったり、顔が崩れてしまったりしてしまいます。

特に人間の顔の生成が難しい・・・

キャラクターの全身イメージと顔のイメージを別々に生成する事をお勧めします。
この方が1枚で全て完成まで持っていくより、遥かに時間が短縮されます。

今後の深層学習(ディープラーニング)の結果次第では、キャラクターの生成を一発で出来るようになるかもしれませんね。
現に「--testp」などのハイクオリティーな画像を生成させるキーワードも追加されています。
ユーザーマニュアルに追加されているので、確認してみてください。
 → Midjourney User Manuel

キャラクターを数十体作成して思った事は、ゲーム制作において、独創的なキャラクターのアイディア出しにはピッタリですが、製品としてキャラクターにポーズをつけたり、三面図を作成する事はまだ出来ないので、人間の手を介する必要があるということです。

おまけ

本note画像の背景もMidjourney(AI)で作成しています。
キーワードは「moss texture, fantasy, unreal engine, --ar 16:9」
非常に簡単な単語だけで簡単に生成しています。

終わりに

以上でAIで画像を生成する流れは分かったと思います。
ゲームの企画に沿うようイメージを作成したり、ブランドロゴの草案を作ったり、資料の挿絵を作成したり使用用途は様々ですが、今後益々AIによる作画サービスは発展していくと思います。

現在はイラストの2D画像ですが、そのうち3Dモデルを生成するAIも誕生していくのではないでしょうか?

あなたも機械(AI)との対話方法を身につけて、創造の扉を開けてみてはいかがでしょう!

 

▼G2 Studiosの技術関連のnoteはこちら

 ▼G2 Studiosの採用情報はこちら

 ▼最新情報はTwitterをご覧ください!


みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!

X(Twitter)にて最新のお知らせを配信しております。ぜひフォローしてください!