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クマ型ロボット「ギークマちゃん」誕生秘話!キャラクターデザインと3Dモデル制作の様子を紹介

※この記事は2019年9月に公開したものです。

ギークスの動画事業本部が制作した模型とARを組み合わせた「ジオAR」。その中に登場するクマ型ロボットのキャラクターデザインと3DモデリングをG2 Studiosのデザイナーが担当しました。その制作の様子を紹介します。

まずはこちらの映像をご覧ください

ギークスの動画事業本部では、様々な新技術を活用した映像の企画・制作・開発を行っています。今年からは特にARに注力し、表現方法の研究をしており、その中で制作することになったのが模型とARを組み合わせた映像コンテンツです。そこに登場するキャラクターの制作をG2 Studiosが協力することとなりました!

キャラクターデザイン

まずはギークス動画チームとG2 Studiosアートチームでミーティングを行いました。実際に開発中のジオARを体験しながら、映像のストーリーの流れやキャラクターのイメージを共有しました。

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・丸みがある可愛いロボット
・ビームを出せる機構
・熊、犬、猫のような耳のある生き物
・どこかにギークスのロゴを入れる
などの動画チームの要望を取り入れ、2Dデザイナーがラフ画を描きました。

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▲実は3パターンの案がありました

左側のロボットのデザイン案が採用されました。ロボットの色味や細かいデザインについて確認を取りながら、正面・横・後ろからの三面図を制作します。

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ここから3Dデザイナーにバトンタッチです!

3Dモデリング

キャラクターの三面図を元に、3DCGソフトウェア「Maya」を使ってモデリングしていきます。

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手足の可動域や質感など、キャラクターデザイン担当や動画事業本部と確認をとりながら進めていきます。

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「CLIP STUDIO PAINT」でのテクスチャーを作成し、「Unity」でマテリアル設定を行いました。ポリゴンに模様や色を張り付け、光の反射や透明度などの質感を表現していきます。マテリアル設定の細かな違いで、キャラクターの見え方が変わってくるので、キャラクターデザイナーと都度イメージを共有しながら進めました。

キャラデザ担当にインタビュー

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通常の業務では、イラスト管理チームに所属し、イラストの監修や調整を行っています。私はこれまで、ゼロから三面図までデザインをした経験があまりなく、ロボットも描いたことがなかったので、今回の話を聞いたときは正直不安もありました。でも、やらせてもらえるのであれば是非やってみたいという気持ちの方が強くあって、チャレンジすることにしました。

デザインを起こす作業では、いろんな作品に出てくるクマのキャラクター・おもちゃ・ロボットなどを調べて、自分の中で「こういうパーツをどんどん組み合わせてきたいな」とイメージを膨らませていって、比較的すぐにデザイン起こしはできました。

その後の三面図の作成は難しかったですね。正面と側面と背面で整合性がとれていないと、3D側とうまく意思疎通がとれなくなってしまうので、わかりやすく作るよう気を付けました。また、ある程度丸みを抑えつつも、かわいいシルエットは残るように、ちょうどいいバランスを探しながら作りました。

今回キャラクターデザインにチャレンジしてみて、今まで関わりがなかった他部門の方ともお話できましたし、勉強になることも非常に多かったのでとてもいい経験になりました。

3Dモデリング担当にインタビュー

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現在「G’zone」で3Dデザイナーの修行をしている中で、このロボットの3Dモデリングに挑戦しました。

G’zone(ジーゾーン)とは
プランナーからエンジニアへといった、ジョブチェンジを可能にする制度。希望職種と師匠を宣言し、その想いをプレゼンします。承認を得た後は勤務時間の一部を修行期間として利用。段階を経て新しい職種での独り立ちを目指します。

可愛らしさを損なわないように、そして生き物ではないロボットの無機質さと両立させながら、原案に忠実に再現できるよう心がけました。ロボットなので、機械感が出るようにシルエットの直線や曲線を意識して調整しながら制作しました。特に、硬質な物体を表現するためにエッジ部分に「面取り」を施して、よりリアルな質感がでるよう工夫してみました。

個人的にロボットやバイクが好きなので、メカものに挑戦できて楽しかったです。また、事業の枠を超えてグループ会社で協力してひとつのものを作りあげるという体験ができたのも良かったです。

キャラ名は全社員に募集

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キャラクターの名前は、社内コミュニケーションツールslackでギークスグループ全社員に募集をし、たくさんの応募がありました。その中から選ばれた名前が「ギークマちゃん」です。なんと15名のメンバーが「ギークマ」と同名の応募をしていました!15人の名づけ親を持つクマ型ロボット「ギークマちゃん」は今後、動画事業本部が制作する様々なARコンテンツの中で活躍していく予定です。

\ジオAR制作の全貌はこちら/


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